環境にも人にも優しい住まいレポート
先日縁あって出かけてきた千葉某所。
それはそれは驚くような住まいでした。
・浄化槽がまったく臭わない。
・夏の猛暑でもクーラーが必要ない。
自然になるべく負担をかけない住まいづくり。
これからの主流になっていくと思われます。
個人様の住宅なので写真を掲載できないのが残念ですが、みなさまに想像していただけるよう頑張ってレポートしていきます。
平屋の木造一軒家。
見た目はふつうです。
うっそうとした木々、草、岩。
古民家を想像してください。
ところどころに置かれている岩も材木もすべて計算しつくされていました。
お話によるといわゆる害獣といわれるイノシシや鹿などとも共存をテーマに過ごされています。
なんと、野菜くずは窓のそとにポイ捨てするそうです。
そうすることで、庭や畑を荒らさず動物と共存できるとのこと。
動物ってすごいですね。
人間が何を考えているのかよく知っています。
奇跡のリンゴの木村さんもおっしゃっていました。
追い払おうとすればするほど悪さをすると。
相手も生きていくのに必死ですし、食べるだけのものがいつもそこに行けばあることを知れば、まったく他は荒らさずに帰って行くそうです。
そしてすごいのが庭に置かれている石やら材木やらですが、すべて計算しつくされています。
何を計算しているのか?
それは土の中の環境です。
土、水、岩、草、樹木といったものたちがスムーズにつながることができれば、土地そのものが生き返る。
なんと屋根に雨樋はありません。
これも土、水、岩、草、樹木が連携するためのしくみが作られているからこそ、雨水が素晴らしい活躍をしてくれるのです。
大活躍するのは落ち葉や枝草です。
落ち葉は土に栄養を与えます。
先日土中環境のワークに参加したのですが、このときも水が流れやすいように溝を掘り、そこを落ち葉や枝草で塞いでいきました。
乾いた落ち葉もやがて菌糸が張りめぐり、樹木や土の養分となっていきます。
養分となるものには動物の排泄物も。
だから浄化槽(生活用水もすべてここに流れるようになっている)もそうしたしくみを考え、作られていました。
驚くのはフタを開けてもまったく臭わないことです。
環境に負担のないバイオ製剤などは入れているものの、トイレ内はもちろん、屋外の浄化槽も無臭です。
魔法のようでした。
建物の基礎は焼き杭1.8mを打ちこみ、杭の上に石束を固定し柱の基礎としている。杭を深く打ち込むことで菌糸が根を張り建物を強固に支える基礎となり、土中環境も改善するという人と自然が共存するための先人からの教えがあった。現代の技術が如何に人間本位の愚行であろうことか考え直すきっかけになればと思う。今、自然が怒っています。
地球守の高田広臣氏にこのような機会をいただけた事を感謝いたします。
こちらの記事はワークに参加した高尾より見聞き(画像など)したことを早川が文字起こしてます。(仕事で参加できなくて残念!次回開催を期待中です。)